女子は数学が苦手?(ステレオタイプの脅威)

1999年の論文のデータです。

 わかりやすいように元の論文のデータを少し加工させていただきました。

元の論文は、Journal of Experimental Social Psychology 35, 4–28 (1999) に掲載された

 ”Stereotype Threat and Women’s Math Performance”

 Steven J. Spencer(University of Waterloo), Claude M. Steele(Stanford University)
and Diane M. Quinn(University of Michigan)

前回ご紹介した「ステレオタイプの科学」の著者 クロード・スティールも共著者になっています。

(論文は、PDFがインターネットで公開されていて全文を読むことができます)

難しい数学の問題に取り組む前に、「この問題の回答には男女差がある」と言われたグループと「この問題の回答には男女差がみられない」と言われたグループでは、その回答スコアに非常に大きな違いがみられました。

この実験は、「ステレオタイプの脅威」を明確に示した実験として、その後さまざまな国で追試もされているようです。

「男女で差がない」と言われたときには、ほとんど同じスコアだったのに、「男女で差がある」と言われると、こんなにもスコアが低下するという結果に、呆然としてしまいました。

ジェンダーギャップが改善しない日本で、これでは理系の女子がふえるはずもない。

思い込みや刷り込みが、子どもたちや若者の可能性を摘んでしまう可能性がこんなに大きいことをまず知るところからスタートですよね。何気ない、親や先生の言葉が、本来なら発揮できるはずの能力を発揮できなくさせてしまう。

 ものすごく残念、悲しいことです。

何としてもこの、思い込みや刷り込みの再生産を止めたい。

 今更でもありますが、とても強く思っています。

まずは、事実を知ってもらうことが第一歩。

 そして、なかなか自分のバイヤスを取り除くことは難しいけれど、 せめて、自分の子どもにはそのバイヤスを植え付けないように・・・そんな少しの行動は、注意深くふるまうことで、できることだと思うのです。

少しずつまたご紹介予定です。

感想・ご意見歓迎です。

 一緒に考えていきたいな、と思っています

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